パニック障害とは、身体疾患がないにも関わらず、突然の動悸や呼吸困難、めまいといった発作(パニック発作)を繰り返し、発作への不安から外出や乗り物への乗車が困難になる病気です。
最近では、芸能人も患っておられる方がカミングアウトしはじめたりと、この病気の認知度が上がってきたり、意外と罹患者が多い事に驚かされます。
私は30台前半で2度の流産と2度の子宮外妊娠を経験し、そのストレスがきかっけで35歳の時にパニック発作を起こしました。はじめは軽かった症状も、早急に病院を受診しなかったことや東日本大震災の影響により悪化。自転車以外の乗り物には一切乗れなくなり、スーパーのレジにも並べない。美容院や歯医者など、その場に留まらないといけないシチュエーションが全てこなせなくなる。完全にパニック障害になってしまったのです。
普通の生活が出来ない私は生きている価値を感じられなくなりました。
家族に心療内科に行きたいと訴えるも『きっと鬱などの病名を付けられ余計に気持ちが滅入るから逆効果になるからやめておいたほうがいい。』と止められ、さらに悪化した症状を苦に、命を絶つこと考え始める。その後、あまりにも私の様子がおかしいと理解してもらえことでやっと通院を勧められる。
ネットでパニック障害の事を調べると、100人に1~3人の確率で発症するとのこと。
ちょっと待てよ…子宮外妊娠も100人に1人の確率だったはず。それが2度も。
そんな病に3回もなるなんて…と、神様を恨みました。
神様を見返してやりたいという意地と、必ず息子に弟妹を作ってあげるんや!という執念。
そんな決意をしてから断薬するまでの1年間の努力の過程。
そして断薬後、顕微授精での妊娠成功。
その数年後には、思ってもみなかったミセスコンテストの日本代表という天からの大きなギフトを頂く。
あの時、今の幸せな自分と後に授かった娘の命も奪う選択をしなくて本当に良かったと過去の自分に感謝しています。